白いジャージ ~先生と私~
玄関先で、先生を見送っていると、


「ちょっと!!!待って!!!」



2階から、お姉ちゃんの声が響いた。



「先生・・・直のこと泣かしたら殴るから・・」




私は、嬉しくて 嬉しくて


先生の車の中で


たくさん泣いた。



先生は、ただ抱きしめて私を包んでくれた。



今日の先生は、エッチじゃなかった。



車の中から見える月が涙のせいで、万華鏡のようにキラキラと輝いていた。





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