教えて、春日井くん
「どうも彼女です」



土曜日、まほこちゃんの家に泊まりに行くことを事前に兄に話していたためあれこれとたくさん持たされた。

お泊まりには色々と必須アイテムがあるらしい。



準備万端の私は、大事な荷物を抱えながら公園で待ち合わせをした。
実はまだまほこちゃんの家へ一度も行ったことがないので、かなり楽しみだったりする。


少し待っていると、スウェット姿のまほこちゃんがやってきた。今日は長い金髪を高い位置でお団子にしている。かわいい。



「待て、家出か」

開口一番にまほこちゃんに言われて、首を傾げる。
そんな私に対し、まほこちゃんはそばにある荷物をまじまじと見ながら、指を差す。


「この大きな袋にはなにがはいってんの」

「ああ、これ? 人生ゲームだよ!」

兄が泊りには人生ゲームだと教えてくれたため、今夜まほこちゃんとやろうと思って持ってきたんだ!と言うと、呆れたような表情をされてしまった。


「ふたりでする人いないだろ!」

「え、そんなことないよ! おねーちゃんがいないときは、お兄ちゃんとふたりでやるよ」

「ああ……あの兄ね」

ちょっと抜けているところがあるうちの兄を思い出したのか、まほこちゃんは力なく笑う。

そして人生ゲームが入った袋と、まほこちゃんの家に渡すお菓子が入った袋を持ってくれる。


荷物をさらっと持ってくれる彼女はイケメンだ。漫画や小説のキャラのようにかっこいい。



「まほこちゃんはイケメン彼氏だね」

「綺梨の彼氏はイケメン彼氏じゃないの?」

プレイボーイなのにウブ感溢れる可愛い彼氏だと思う。





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