恐怖ダウンロード
見つけられない
翌日は学校が休みの日だった。


あたしは午後から夢と約束をしてファミレスへ来ていた。


昼ごはんを食べ終えてから、あたしはスマホをテーブルに置いた。


「で、昨日の損失はなんだったの?」


お腹が落ち着いた夢がさっそく質問してきた。


聞きたくて仕方なかったのだろう。


「お気に入りのカップが割れたの」


説明すると夢がキョトンとした顔になり「それだけ?」と、聞いてきた。


「うん」


「怪我は?」


「なかったよ」


あたしの返事に夢の表情はみるみる明るくなってきた。


「前の時は宿題のプリントが川に落ちたんだったよね」


「そうだね。靖はドブにはまったけど」


夢はうんうんと何度も頷いている。
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