エセ・ストラテジストは、奔走する
あとがき



最後までお読みいただき、ありがとうございました!


このお話を書こうと思ったのはきっかけがあります。

長く彼氏と交際している友人が「プロポーズされたい!」という気持ちはあるのに直接伝えることもできず、でも誕生日や記念の日が近づくごとにソワソワして、を繰り返していて、それがとても可愛らしくて。

なので最初はもっと、エセストラテジストの可愛い奮闘記にしようと思っていたのですが、予想外に千歳をたくさん泣かせてしまいました。何故だろう…

ちなみにその友人は、ついこの間、漸く婚約をしました。尊くて涙が出ました。




「恋愛は付き合うまでが楽しい」とよく耳にするし、実際そう思うことはきっとあるし、「好きなの?どうなの?」のムズムズを間に保って、段々距離を近づけていく男女はやっぱり尊く、いつだって恋愛小説のど真ん中、という気がします。


でも、日々を重ねながら一緒に生きている男女だって同じくらい尊いと、なぜか今回はそういうことを書きたくなりました。

友情や、親からの愛情や、そういう沢山の想いをちゃんと追い風にして、茅人へ改めて「好き」を届けるために走る千歳が、私は愛しかったです。




"たった1人から、欲しい言葉がある。"

元々、とある企画への参加作品として書いたこのお話は、先にキャッチコピーのみ発表させていただいておりました。

とても千歳らしい言葉だなと、個人的に気に入っています。


実は別サイト様では、茅人サイドは番外編として更新していたのですが、このお話は両方の視点からの話で1つの物語として漸く成立するかもしれないと感じ、続け様に更新しました。
ヘタレな男ですが、茅人も人間らしくて好きです。


友情と言えば、当初はライバル的な、当て馬的な、そういう枠の男を出そうかと思っていたのですが、いざ書くとちゃっかり偉そうに頭脳ブレインになっているリア充男・理世が出来上がっていて笑いました。

私の話は、いつも行き当たりばったりです。
でも美都と理世の話も、いずれ書ければと思います。


番外編も、ポツポツと更新していきます。
いつも本当にありがとうございます。

感想等、とっっても嬉しいです。
(きちんと改めてお返事させていただきます…!)


本当に、全てが私の力です。

またどこかでお会いできますように。



2021.04.09 柑実 ナコ
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