望まない結婚なので、3年以内に離婚しましょう。


 だからこんな風に突っかかってくるのかもしれない。
 こうなる前に話しときなさいよと思いながらも、説明することにした。


「私たちは3年以内に離婚をするって決めてあるんです。互いに望まない結婚だったので」

「3年以内に、離婚……?あはは!何それ!」


 女性は予想外の話に笑いが止まらないようで、郁也さんに「どうして教えてくれなかったの!」と言っていた。

 そのまましばらく笑っていたかと思いきや、突然真顔になって私に視線を向けてきたため、さすがの私もゾクッと全身が震えた。


「だけど、3年の間に貴女が郁也を好きになる可能性は残っているよね?郁也は私にベタ惚れだから貴女を好きになることはないけど、正直目障りなの」


 だから今すぐ離婚しろ、ということだろうか。
 できることなら私もそうしたいけれど、私たちの親が許さないだろう。

 そもそも私たちの親は会社の利益を第一に考える人たちだ、そのため郁也さんの親が彼女と郁也さんの結婚を認める気はしないけれど。


「その点も安心していただいて大丈夫です」
「は?何でそんなことが言え……」

「郁也さんが貴女を好きであるように、私にも想い人がいます。できることなら今すぐ離婚したいくらいなので」


 満面の笑みを浮かべて話せば、彼女だけでなく郁也さんまでも目を見開いていた。

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