イノセント ~意地悪御曹司と意固地な彼女の恋の行方~
不思議な力
「おい、小川」
お昼か終わってオフィスに戻ると、雪丸さんに呼ばれた。
「はい」
返事をすると、
「ちょっと来てくれ」
次長室から顔だけ出して手招きしている。
「失礼します」
雪丸さんに続いて次長室へ入ると、
嘘。
目の前のソファーに遥が横になっていた。
「ど、どうしたんですか?」
遥のもとに駆け寄り額に手を当てる。
うわ、すごい熱。
朝から熱があるんんじゃないかと思っていたけれど、これはひどい。
「病院へ連れて行くから一緒に来てくれるか?」
雪丸さんは遥の荷物をまとめて帰り支度を始めている。
「ええ」
こんな遥を見たら心配で仕事になんてならない。
それにしても・・・
この時、萌夏は無性に腹が立っていた。
「雪丸さん、何でこんな状態になるまで放っておいたんですか?」
遥の体調が悪いのは伝えてあったはずだし、風邪をひいたら寝込むことがあるなんてエピソードだって礼さんが知っているからには雪丸さんが知らないはずがない。
それなのにどうしてここまで黙っていたんだろうと、聞きたかった。
「そういうお前はどうなんだ?」
え?
お昼か終わってオフィスに戻ると、雪丸さんに呼ばれた。
「はい」
返事をすると、
「ちょっと来てくれ」
次長室から顔だけ出して手招きしている。
「失礼します」
雪丸さんに続いて次長室へ入ると、
嘘。
目の前のソファーに遥が横になっていた。
「ど、どうしたんですか?」
遥のもとに駆け寄り額に手を当てる。
うわ、すごい熱。
朝から熱があるんんじゃないかと思っていたけれど、これはひどい。
「病院へ連れて行くから一緒に来てくれるか?」
雪丸さんは遥の荷物をまとめて帰り支度を始めている。
「ええ」
こんな遥を見たら心配で仕事になんてならない。
それにしても・・・
この時、萌夏は無性に腹が立っていた。
「雪丸さん、何でこんな状態になるまで放っておいたんですか?」
遥の体調が悪いのは伝えてあったはずだし、風邪をひいたら寝込むことがあるなんてエピソードだって礼さんが知っているからには雪丸さんが知らないはずがない。
それなのにどうしてここまで黙っていたんだろうと、聞きたかった。
「そういうお前はどうなんだ?」
え?