イノセント ~意地悪御曹司と意固地な彼女の恋の行方~
優秀な秘書
秘書、坂田雪丸。
頭がよくて、行動力があって、遥にとっての頼れる相棒。
今の遥にはなくてはならない存在ではあるが、一筋縄ではいかない曲者でもある。
昨日の晩、日付が変わりすっかり眠ってしまったところにかかってきた電話。
ただでさえ忙しい遥の睡眠の邪魔などするはずのない雪丸の行動に驚いた。
よほどの急用だろうかと慌てて電話に出た遥に、翌日のスケジュールを確認をする雪丸。
「お前、何の嫌がらせだ?」
つい地が出た遥は不機嫌に聞き返した。
それに対し雪丸は、「念のための確認です」と悪びれもせずに答える。
「ふーん」
と返事をしたものの、雪丸が何の意味もなくこういう行動をとることはない。
考えたら目が覚めてしまって、ベットから起き出した。
午前2時か。
嫌な時間に起こされたものだ。
いったん覚めてしまった眠気をどうすることもできず、とりあえずリビングのソファーに座り冷蔵庫から出した水を流し込む。
そう言えば、萌夏の気配がない。
まさか、まだ帰っていないんだろうか?
その時、
ガチャ。
玄関の開く音がした。
頭がよくて、行動力があって、遥にとっての頼れる相棒。
今の遥にはなくてはならない存在ではあるが、一筋縄ではいかない曲者でもある。
昨日の晩、日付が変わりすっかり眠ってしまったところにかかってきた電話。
ただでさえ忙しい遥の睡眠の邪魔などするはずのない雪丸の行動に驚いた。
よほどの急用だろうかと慌てて電話に出た遥に、翌日のスケジュールを確認をする雪丸。
「お前、何の嫌がらせだ?」
つい地が出た遥は不機嫌に聞き返した。
それに対し雪丸は、「念のための確認です」と悪びれもせずに答える。
「ふーん」
と返事をしたものの、雪丸が何の意味もなくこういう行動をとることはない。
考えたら目が覚めてしまって、ベットから起き出した。
午前2時か。
嫌な時間に起こされたものだ。
いったん覚めてしまった眠気をどうすることもできず、とりあえずリビングのソファーに座り冷蔵庫から出した水を流し込む。
そう言えば、萌夏の気配がない。
まさか、まだ帰っていないんだろうか?
その時、
ガチャ。
玄関の開く音がした。