冬に花弁。彷徨う杜で君を見つけたら。

チョウコ。万才の分岐まで。

一旦降りたトイレあった林道から
古道に戻って歩くやん?
ほんなら
ようパンフレットでみるよーな?
景色のええとこ?にでた。

「百間ぐらです。」

リンネさんがそう
ゆーけど、名前は知らんやん。
ほんでも、
テレビとか写真?見たことある?

さっきから??←ハテナが
付くんは理由があるねん。

「リンネさん、、なんやろか
テレビで見た感じと違うゆぅ
のん?霧がかかってスッキリ
せんし、思うてたより、、」

キコさんのゆーとーり、
青空やったら、いかにもなんやろ
けど、天気は悪ないのに
霧がかってんねん。
ほんで、

「狭ない?」

写真みたら、もう
バーって広ーく開けたとこに
お地蔵ーさんがある感じ?
やったやん!

「あ、みんな、言いますね。
それ。どれだけ広いって
思ってるんですかね。ここ。」

まるで予想してたよね!
そのいい方!!

「でも眺めはサイコーやねぇ。」

「ほんまー、ヤッホー!!
って
全然帰ってこーへんやん。」

せっかくええ景色に向かって
叫んだのにー。

「チョウコさん、どうせなら
途中のヤッホーポイントで
山彦すれば良かったのに。」

リンネさんのその、呆れた目ー。

「なんで、あんな山ん中で
ヤッホーいうねん。こーゆー
絶景でヤッホーやん、普通。」

「山彦って、反射やからと違い
ますのん?そういえば途中林道
に ヤッホーポイントってなんや
やたらありましたもんなぁ。」

「林に反射しまくるですよ、
あのポイントは。ここは反射
する山がないから帰りません」

リンネさんは、そーゆーて
お茶を飲んでて、

「あぁ~、解ったわぁ、この
お地蔵ーさんがちんまいから
写真にすると広ー見えるん
ちゃうやろか。なるほどなぁ」

そんなふーに
キコさんが電話構えてたから、
気が付いた事をゆーてる。


「こっちの地蔵ーさんは、えらい
有名やのに、山っかわにも地蔵ー
さんいてはるて、みーんな来ー
へんと、知らんやんなー。」

あたしは、キコさんが写真とる
後ろを見て、
そっちにある お地蔵ーさんに
手ーを合わせた。
ほんなら隣に、リンネさんが来て
やっぱし手ー合わせる。

「なあ、リンネさん。あと、
どれぐらいやろ。お昼って。」

あたしは、なんとーな
思っとったこと
聞いてみる。

「・・・・」

リンネさんは、すぐに
答えへんねん。

「にゃあー、もー、チョウコさん
お腹すいてはるん?って、」

そんな あたしらを
キコさんが電話を直して、
こっち見て、察したんやんな。

すこーし間ーおいて
リンネさんは答えてん。

「ここから、下りで20分もすれば
伊勢路との分岐になりますね」

「、、、そうやんなー。
さっきのイケメンメガネサオが
言うてたんやもん。分岐の
首なし地蔵さんまでが 雲取の道
やて。もう、終わるんやろ?」

そうやねん、
物騒な名前したの石の塔。
「首なし地蔵」ゆーらしいけど
お地蔵ーさんやなくて、
頭がのーなった宝筐印塔やって。
もう、それが見えたら
古道も終わりなんやって。

「、、ほんまぁ。なんやろね、
あっという間やったわぁ、、」

キコさんが気ー使うんも
わかる。
やって
まだ時間は午前中。
だんだん霧も晴れてるから
お昼にはええ天気になる。
きっともう、

それは
あたしはリュウちゃんには
会われへんのやろうってことやん

「ほんまやで、そんな都合よう
奇跡があるわけないし、もー
どーしょうっかなー。て、
ええよ。もう行こな。終いや」

解ってる事やったから、
そんでも
もうちょっと足掻いて
みたか下りを降りていく。
あー、確かにもう古道らしい
場所を下っていくんやなあって
感じる、終わるんやて。

世の中奇跡ばっかやない、、
なんや
センチメンタルやー。

『こんにちは!』
「「「こんにちは!!」」」

『こんにちは、、』
「「「こんにちは!!」」」

って、思ってるのに
前から、
何人か上がってく人が
また元気に
あいさつしてくっと、
条件反射でかえしてまう。

割り込みあいさつに
ひととおり返して、

「別にかまへんよ。リンネさんに
従うやん。やってリンネさんは
あたしらの 先達ってヤツやろ」

リンネさんの提案にのった。
ここまできたら旅は道連れや!
てか、あたしがゆーか?

たまご石とか、
なんや文字書いた石碑とか
お地蔵ーさんも
だんだん古道の
左右に出て来るから、
この先に
道の別れが近いのんも
教えてくれる。



「じゃあ、本宮道。本宮近道って
言われる路に入りましょう。」

そうリンネさんがゆーて、
前を指さすと、
T字の道に十字の案内が
立つってるねん。
メガネサオがゆーてた
首なし地蔵ってのもあった。

「ここんとこからが、伊勢路に
なりはんのん?リンネさん?」

キコさんが、
十字の案内左右を見てる。
確かに左右じゃ、
人の多さがちがうし
道の感じも違いそうや。

「まあ、そんなとこですね。」

「ふーん。なら、あっちに行けば
ええんやんな。ハイキング道」

「そうです、じゃあいきます。」

リンネさんは躊躇ない。


「リンネさん?この先って、
結局どこに行きはるのん?」

「ここから、この国で最古、1番
古いという社を目指そうと。
知りませんか?夫婦神の奥さま
が、黄泉の国に行ったのを、
連れ戻そうとした、創国の
旦那さま神との神話、あの
奥さま神がいてはる 社です。」

そうゆーて、
リンネさんが あたしとキコさんに

「お二人なら丁度いいでしょ?
チョウコさんもこのままだと
まだ 旅を終われないですし。」

ニッコリと
いいかおした。

なんやのん。
この先達は、最初から
そこにあたしらを連れていく
つもりやってんやん。

花のイワクラやって、、


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