2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
「樹さん、おはようございます。今日はよろしくお願いします」


ちょっと固かったかな?


「ああ、おはよう」


「おはようございます。あの……今日はどこに行くんですか?」


「電車乗るから」


「あっ、はい」


言われるがまま、私達は電車に乗った。
たまたまひとつ空いた席に素早く私を座らせてくれて、樹さんはその前に立って吊革に掴まった。


下から見上げるその姿。
本当に素敵でオシャレでカッコ良い。


Tシャツ、黒いジーンズ、大きめシルエットのチェスターコート。髪型も軽いパーマでモデル感が溢れ、ラフだけど大人な雰囲気。


とても魅力的で、あまりにもキラキラした樹さんを、周りのみんなもチラチラ見ている。
こんなにかっこいい人はなかなかいない。
もちろん柊君といる時もそうだったけど、樹さんはモデル要素が多めだから、さらに注目度が高い。
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