2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
私は、思い切ってボールを投げた。
樹さんのアドバイスのおかげで上手くスペアが取れ、嬉しくて思わず飛び上がってしまった。


樹さんも、座ってたイスから立ち上がって私とハイタッチしてくれた。
その瞬間に2人とも笑顔になり、嫌なことを全部忘れられた気がした。


少しでも私を和ませようと、樹さんは今日のことを必死に考えてくれたんだろう。
双子の兄がしたことの、罪滅ぼしを。


樹さんは、何も悪くないのに……


「次もストライク」


樹さんは、宣言してからボールを投げた。
気づいたら、隣のレーンの4人組の女性達も樹さんのことを応援しだした。
自分達のゲームそっちのけで。


そして、宣言通りのストライク。
自然に笑顔のハイタッチ。


隣の女子達も、大拍手でキャーキャー言ってる。
< 104 / 264 >

この作品をシェア

pagetop