2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
樹さんは強引だし、言い方も雑だ。
だけど、こんなにドキドキするのはなぜなの?
柊君の時以上の感覚に、自分でも驚いてる。


「どうしたんだろ……私」


大丈夫とはいっても、まだ柊君のことが忘れられないのは確か。樹さんに告白されたからって、こんなにソワソワして……
自分が自分でよくわからなかった。


バイトからの帰り道、どうやってマンションに戻ったかよく覚えてない。
部屋に1人、何も考えられず、気持ちが高ぶって落ち着かなかった。


もうすぐ、樹さんに会えるんだ……


仕事で忙しいのに、私と会う時間を作ってくれて、本当に嬉しかった。
もし、樹さんがアメリカから帰ってなければ、私は今頃どうなってたのか……
不安と寂しさに襲われて、生きているのも苦しかったかも知れない。


そんな暗い闇に落ちないように、樹さんは……
私に光を与えてくれたんだ。
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