2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
「間に合ったな」


「良かったよ。お腹空いた」


柊は、そう言って笑った。


その笑顔見てたら、急に胸が苦しくなった。
さっきまでの決意が揺らぎそうになる。


柊……
お前が柚葉を悲しませたんだ。
だから、だから俺は……柚葉を守りたい。


愛しい人を、ただ守りたいんだ――


「今日の仕事、あんなに上手くいくと思わなかったよ。樹のおかげだね。僕だけじゃ厳しかったと思うよ」


「まさか。柊のあの最後の言葉が効いてる」


食事をしながら、ずっと仕事のことばかり話した。
柚葉のことをいつ切り出そうか、考えながら。


「樹、何か話があったんじゃないか?」


柊は、俺の心を察して言ったんだろう。
もしかして、挙動不審だったか……


「あ、ああ……」


「樹、もしかして好きな子ができたんだろ?」


「え? どうして……そう思う?」
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