2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
「気に入ったよ。じゃあ、これをお願いします。あと、カーテンとか見たいな」


「水原様、ご購入ありがとうございます。かしこまりました。カーテンはお2階でございます」


嘘、テーブルの値段聞かないで買っちゃった。やっぱり柊君って、かなりのお金持ちなんだ。今まであんまり深く考えたことなかったけど、きっと、すごいセレブなんだろう。


もちろん……私にはそんなこと関係ない。だって、柊君がいてくれるなら、私、貧乏でも楽しく暮らしていける自信があるから。
ただ側にいてくれて、私だけを愛してくれたら、それでいい。それが、私の幸せだって本気で思ってる。


一通り買い物が終わって、いよいよお会計。柊君はカードで支払いを済ませた。結局、テーブルは150万円だったらしい。


それを聞いて私は思わず息を飲んだ。
これから毎日使う物だけど、傷つけないように気をつけなければと思った。
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