2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
「柊君……。ちょっと……よくわからないんだけど……」


それが、精一杯、私の口から出た言葉。


「泣かないで、柚葉」


柊君は、私の頬に触れようとした。
でも、私はその手を拒否し、避けてしまった。
今まで、涙を拭ってくれる手を振り払うなんて、絶対にしなかったのに。


「ごめん、驚かせたね。結衣とは1年前に知り合って、意気投合して付き合うことになって」


もう、意味がわからない。
上手く聞き返す言葉も見つからない。


「二股ってこと?」


聞くまでもなくそうだろう……
バカな質問しちゃった。


「二股じゃないよ。僕が1番好きなのは、紛れもなく柚葉だから。結衣は、ただ、僕が好きな人。2番とか、3番とか、柚葉以外に順番はないんだ。みんな、ただ好きなだけだよ。だから、結婚するのは絶対に柚葉だけ」


「ちょっと待って……女の人は、さっきの人だけじゃないの?」
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