お前の隣は俺だけのもの。

2人きりの生活

新しい生活にも、学校生活にもなれてきた頃。

碧の生活のリズムも分かるようになってきた。

芸能界の仕事がある日は朝4時に家を出て行く。

帰宅は夜の10時頃。

もちろん、仕事があれば学校に行くことが出来ない。

私が朝起きれば、碧の姿はない。

帰ってくるのも遅いから、私は半分寝てしまっているし。


とにかく、碧と会話することが出来ない。

それだけ、碧が売れているってことでもあるんだろうけど……。


素直に喜べない自分がいる。

私は誰もいない部屋の中、ミルクをたっぷり入れたコーヒーを飲んでいる。

ソファにうずくまって、碧の帰りを待っている。


碧は意地悪だし、表と裏の顔の差が激しいけど、それでも碧がいないと思うと寂しくなる。

今も携帯に碧から連絡が来ないかな、なんて待っている自分がいる。



「はぁ……」



学校に行っても碧に会えないし、家に居ても碧と会えない。

碧が意地悪で腹黒くても、幼なじみということには変わりはないから……。


碧は『ドラマの撮影で忙しい』って言っていた。

『なんのドラマ?』と聞いても答えてくれなかった碧。

だけど、テレビの宣伝とか見れば、なんのドラマに出演するとかは分かってしまう。

碧がダブル主演として恋愛ドラマに出る。


……そう、テレビで話していたのを見た。
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