お前の隣は俺だけのもの。
キーンコーンカーンコーン。

4時限目終了のチャイムが鳴ると同時に、私はお弁当箱を持って教室を飛び出した。

目指す先は屋上。


怜央いるかなぁ。


あ、潤を教室に置いてきちゃった。

あとで追いかけてきてくれるよね。



「怜央!」



屋上に着くと、扉を思い切り開ける私。

怜央の名前を呼んだが反応がない。


屋上の中へ進むと、陽射しが全身に当たって、ぽかぽか気持ちよかった。


って、日光浴をしている場合じゃなくて!

私は怜央に話があるんだよ!


屋上を見渡しても怜央の姿が見つからない。


これから来るのかな……?

そう思っていると。



「陽菜ちゃん?」



背後から突然、名前を呼ばれた。


び、びっくりしたっ。


振り返ると、購買のレジ袋を持った怜央と潤がいた。

怜央は潤と一緒に来たのね。

だったら、慌てて屋上に来ることもなかったじゃん。
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