先生がいてくれるなら③【完】

極めつけは、先生の甘い言葉だ。


前はここまでとろけるような甘い言葉は言わなかったと思う……。


私が拗ねて頬を膨らませてたら、『お前さぁ、なんでそんなに可愛いんだ?』とか言うし、『膨らんだ美味しそうなほっぺ、食べていい?』と言っては頬にキスをしようとする。


私が家に帰る時間になると『帰る前に、充電させて』と言って、しばらく抱き締められる。



……しばらく離れている間に、先生に一体何があったんだろう?


分からないけど、最近の先生のストレートな愛情表現に戸惑いつつも、思わず嬉しくなってしまう自分がいる。


「……先生、好き」


私がそう言うと、先生は嬉しそうに微笑んで、こう返す。



「────好き、なんて言葉じゃ足りないぐらい、愛してる」



先生が私に振りかける “言葉のお砂糖” で、私はいつか砂糖漬けのお菓子みたいになっちゃうかも知れない──。




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