君に伝えたかったこと

決心

ある日の午後、美貴恵は芳樹の携帯電話を鳴らした。

「もしもし」

「どうしたの急に」

「今、電話しても大丈夫?」

「大丈夫だよ」

そこから何を話したのか、どんな言葉を伝えたのか
美貴恵はよく覚えていなかった。

ただ、溢れる涙を拭う事もせず、どれだけ自分が芳樹のことを好きでいるのか。
どれだけ大切で一緒にいたと思っているのかを伝えるのだった。

そして、最後にどうしても言わなければならないことを伝えた。

「大好きだよ ずっと一緒にいたいんだよ。でも・・・ダメだよ。芳樹だってわかってるはずだよ。一緒にいたらダメなんだよ」

あなたのことが本当に大切で大好きだから・・・もう連絡はしません・・・

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