君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように

決意




 放課後の図書委員の時間。

 今日はひとりでの当番の日だった。

 私は図書室に入るなり、真っ先にカウンターに向かい置いてあった図書館ノート手に取った。

 最近、彼からの返事はずっとない。

 図書室に来るたびに「今日は返事が来ていますように」って祈るような気持ちでノートを開いていた。

 今日もそんな気持ちだったけれど、あまりにも返事がない期間が長すぎて、私は期待せずにノートを開く。

 ――しかし。


「返事あった……!」


 思わずそうひとりごとを言ってしまった。

 だって本当に嬉しかったから。

 私が「あなたに会いたい」なんて言ったせいで、もう嫌われてしまって返事をくれないんじゃ……とすら思っていたから。

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