いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
「…何も話すことはありませんので。行こ稟琉、一岡」
さすがに校内までは追ってこないだろうと思って、慌てて離れようとしたけど
「そりゃないですよー」
男の一人にグイッと雑に腕を引っ張られた。
「ちょっと…!」
「わざわざこっちは遠いとこから出向いてるんですから、門前払いはないでしょーよ」
そんなの勝手に来てるだけでしょ…!
「離してください…!」
「話してくれたら離しますよ?なんちゃってー」
誰がうまいことを言えと!
「…っ」
ギリ、と男の爪が手首に食い込んで痛い。
「柏木を離せ!」
「君は関係ないでしょー!?」
「一岡…!」
男につかみかかった一岡は、逆に乱暴に地面に叩きつけられた。
この人たち、こんなことしていいと思ってんの!?
「離して…!」
「だからー、乙藤竜生とのこと、話してくれたら離しますってー」
「彼とは何もありませんから…!」
「嘘だー、一緒にランチデートしたんでしょ?
一般人の君がどうやってあんな人気俳優口説き落としたのかな?」
「だから、それは…!」
「あなた達、一体誰の許可得てるんですかー?」