いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~




「で、でも、あの時はあっさり、新しいやつ買えばって…」



「うん。そしたら優里怒ってたから、よっぽど大事なやつなのかなって」




目を細めた采斗が、私の頬を撫でるように手を滑らせる。





「見つけてあげたかったんだけど…ごめん。見つからなかった」




だからあんなに下ばっかり向いて歩いてたんだ…。




「…まさか采斗が探してくれるなんて思わなかった…」



「こんなことあったよね、子供の頃も」




え、と顔を上げると、采斗が悪戯っぽく笑っていた。





「冬の雪の日。公園で雪かきわけて、優里のオモチャの指輪探したの思い出した」


「采斗…」


「あの頃から優里の失くした物探すのは、俺の仕事だから。
まあ今回は見つからなかったわけだけど…」




残念そうに眉を下げた采斗が、一瞬、私から視線を逸らして、すぐに戻す。


なぜか顔が少し赤くなっていた。




「というか、さ…
俺の記憶が正しければなんだけど。もしかして優里が探してるシャーペンって、俺が中2の誕生日にプレゼントしたやつ、だよね…?」




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