蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集
「俺がムリなんだって……
心美がいない人生なんて……」
情けなく背中を丸める俺。
弱っている俺に、天音は容赦しない。
「僕はもう、知~らない!」
天音は、わざと俺の心の傷をえぐるように
能天気声をスキップさせた。
「綺月君、客席を見て」
怖いくらいにんまり笑顔の天音に促され、
のぞき穴からお客さんを見回す。
その中に
雪那に付き添われるように立つ、
心美の姿が。