蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集
「このライブが終わったら、俺は
千柳の家に帰ることにする。
それで、心美に……」
「綺月君、良かったね」
「ん?」
「心美ちゃん、
綺月君の願いを叶えてくれたよ」
……は?
願いって、何のことだ?
エンジェルスマイル全開の
天音の口から飛び出したのは
俺を地獄に落とす
悪魔のささやきだった。
「心美ちゃん、消えてくれたよ」
「……え?」
「千柳さんの家から、出て行ったから。
綺月君は安心して、帰ってくればいいよ」
なんだよ、それ。
俺は、心美が消えることなんて望んでいない。
そんなこと、天音ならわかるよな?
そう思うのに。
天音は、俺の気持ちを
汲み取ろうなんてしない。