蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集



「綺月君は知ってる?」


「何が?」


「図書室の奥に、
 世界中のマニアックな本ばっかり集めた
 資料室があること」


 あることくらいは知ってるけど。 



「入る奴いるのかよ?ってくらい、
 存在価値ゼロの資料室だよな?
 天音、それが何?」



 くだらない話すんなよ!って意思を込め、
 天音に冷たい視線を送ってみたけれど。


 ニヤケ顔の天音の口角が、
 どんどんどんどん上がっていって……

 なんか……

 怖っ!!!!





 幽霊みたいに不気味な笑みを浮かべた天音が、
 俺の耳元でささやいた。


「心美ちゃん、今、そこにいるよ!」


「ええぇぇぇっ?」


「綺月君、声でかいって!」



 ヤバっ。


 心美のこととなると
 気持ちを抑えきれなくて……

 声のボリュームまで抑えきれなくて……

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