天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「もしかしたら屋上かも。また連絡します」


 私は電話を切り、再びエレベーターに乗りこんだ。


 品川さんが見つかったのはその五分後。
 私の目論見通り、屋上のベンチで楽しそうに空を眺めていたのだ。


「品川さん」


 驚かせないようにそっと近づき声をかけると、彼女は満面の笑みを浮かべる。


「あなた、誰だったかしら」
「病棟クラークの香月です」


 私は自己紹介しながら隣に座る。


「あぁ! あのー、えーっと、親切にしてくださった先生の好きな人ね」


 まさか、陽貴さん? でも彼が私のことを話したの? それとも記憶が混乱しているだけ?


「そんな話をされたんですか?」

「そうなのよ。すごくいい先生だから、娘と結婚しない?って聞いたの。そうしたらク、ク……」

「クラークですか?」

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