天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 私をずっと守り続けてくれた陽貴さんに恋をしてから、彼のことがずっと好きだった。

 けれども、妹のような存在の私が彼の妻になれるとは思ってもいなかった。


「季帆は俺のものだ」


 彼は笑みを浮かべて私の頬に触れる。

〝俺のもの〟だなんて独占欲をあらわにされたら、胸が高鳴るのを抑えられない。


「気持ちよくしてやるから、力を抜いて」
「……うん」
「声、我慢するなよ」


 耳元で艶やかにささやかれた私は、快楽の渦に飲み込まれていった。
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