恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
一旦電話を切った賢心はすぐに雪乃を抱きしめるけれど、2人の震えは止まらない。

「……ぃゃ…」

「雪乃…」

「私、入院したこと…ぅ……言わなかったから…
はぁはぁ……お父さんに、会えなかった……」

「落ち着いて!」

「はぁ、どぅして……ぉ父さん、…ぅ」

「雪乃!大丈夫だから!」


お父さんの心臓が、突然止まってしまい……
この世から消えてしまった。
私も、そんな風に……消えてしまうのだろうか。


賢心が私の病状をお母さんに説明すると、
無理はさせたくないので葬儀には来ないように
言われたが、私は後悔すると思い賢心にお願い
して一緒に実家に帰る事にした。


最期にお父さんの顔を見れて良かったけど、
まだ心臓が動いている間に会いたかった。
私が入院してると伝えていればお見舞いに来てくれて、会えていたのかもしれないと思うと、
後悔しかなくて……いつまでも涙は止まらず。

途中で体調が悪くなってしまった私は、
中学の頃からお世話になっていた地元の病院に
運ばれた。


< 46 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop