俺様幼馴染は素直になれない!
俺はフッと思い込み、部屋にある中学時代の卒業アルバムを手にした。
そこには、クラスごと・集まった係ごとなどの写真沢山あった。
その中で一番印象的だったのは、中学1・2・3年が合同に修学旅行をした時の写真。
写真には、俺と結愛他に表面上、仲良かった友人らが写真には載っていた。
俺は無愛想に、他の友人らは楽しそうに笑っていた。
結愛は、苦笑いを浮かべていた。
楽しいように見えて、俺はあまり楽しくなかった。結愛が楽しそうじゃなかったからだ。
結愛の友人らは小さい頃から仲は良かったが、結愛は楽しくなさそうだった。
俺が聞くと、一緒にいても私のこと批判的に言ってくると困っていた。
中学時代は、そんな結愛をほっておいた。
俺一人楽しく、過ごしていたが、あの修学旅行の時に、結愛の言っていたことが分かった。結愛の友人らは、ただ否定的な発言ばかりだった。
結愛が楽しくないのは、あの場にいたらよくわかった。
結愛がトイレでいなくなった時は、結愛の友人らは、そんな否定的な発言などならなかった。
結愛がいる時だけ、言っていたのだ。
俺は、見逃していた。
一人にさせるんじゃなかったと思ったものの、あの時の俺は未熟で自分の素直な気持ちと裏腹に俺様の方が勝ってしまい、結愛が助けを求めていたのに、知らねぇと言い放ったのだ。
あの時も今も同じだ。
そんな俺を変えたくて、ニセ彼女したのに…
どうしたら。
ニセ彼女になったのには、彼なりの思惑があったのは後で知ることになる。