本能で恋をする
思い悩む
*****君加 side*****

次の週末―――
心配かけたお詫びをかね、凛音にダブルデートしようと誘われた。
でも、凛音が私達を誘った本当の意味は全く別の、悲しい理由だった。

「きみちゃんー!」
手を振り、海斗くんを引っ張りながら、駆け寄ってくる凛音。
可愛いなぁ…

「凛音。誘ってくれてありがとう!」
「うん。
色々ありがとう!もう元気だよ!
一平さんも、ありがとうございました」
「あぁ、よかった。元気になって」
一平が凛音の頭を撫でる。

「こらっ!一平!凛音に触らない!」
そう言って、一平の耳を引っ張る私と、
「凛音は俺のです」
と、凛音を腕の中に閉じ込める、海斗くん。
「痛い、痛い。わかってるよ!二人とも」
耳を擦る、一平。

フフフ…
そして、笑う凛音。
幸せな時間。

凛音が、弾けたいと言い遊園地に行くことになった。


*****君加 side・終*****
< 72 / 92 >

この作品をシェア

pagetop