本能で恋をする
エピローグ・約束する
「海斗くん、いいよ」
「あぁ」
「凛音、とっても綺麗よ。
海斗くんにはもったいない位」


今日は、俺と凛音の結婚式―――
凛音には親兄弟がいないのもあり、俺の身内と親しい友人だけの、小さな式だ。
結婚式の内容等は、二人で決めたが、ウェディングドレスだけは、当日までの内緒にしたいとの凛音の要望で、君加さんと、二人で決めに行った。


部屋のドアが開く。
「凛音…」
「あ、海斗。お待たせ」

「……」
「海斗…?」
「……」

天使だ――――

「海斗?
どうかな…?」
「凄く綺麗。すごく………。
ごめん、言葉が見つからない」
「フフフ…。
ありがとう。凄く嬉しい。
もう行こ!みんな待ってる」

「ねぇ、息が止まる位抱き締めて、頭撫でて、息が止まる位のキスしていい??」
「フフフ…。
いいよって言いたいけど、今はダメ。せっかくのセットが崩れちゃう」
「だよな(笑)」

「じゃあさ、ひとつだけ……」
「ん?何?」
「ひとつだけ、言わせて」
「うん」




「凛音、俺と出逢ってくれてありがとう。
必ず幸せにする!
愛してるよ!」




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