王子と社長と元彼に迫られています!
そうだ。彼からもらったプレゼントはどうしよう。捨てるべきだろうか。アクセサリーなど全部自分が選んで彼に買ってもらったものだから、全てお気に入りだ。優悟との間に嫌な思い出があるわけでもないし、とっておいてもいいだろうか。でも、気持ちを新たにする為にはこれらも断捨離すべきなのだろうか。

───いずれにせよ、明日掃除でもしようかな・・・。

ごちゃごちゃと散らかった部屋を見回して思う。この部屋に入れられるのは家族と柚香と、そして優悟だけだった。

彼が初めてこの部屋に来たのはまだ付き合う前、飲み過ぎた私を送ってきてくれた時だ。『カオスな部屋だけど・・・。』と言った私に優悟は『あーなんか落ち着く。』と言ってすぐにくつろぎだした。彼の部屋も私の部屋ほどではないがごちゃついていて、私も初めて行ったとは思えないくらい落ち着いたのを覚えている。

でもこのままの自分じゃ駄目なんだ。まずは部屋を綺麗にして形から入らないと!明日から本気出そう!

気を引き締めてからシャワーを浴びに行こうとして、明日からはちゃんと湯船にも浸かろうかな、なんて思った。
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