受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
終章
 デュークとレーヴがロスティへ帰国して間もなくして、総司令部は魔獣保護団体の在り方を新たに模索していくことにした。

 これまでなぁなぁでうまく行っていた獣人の保護だが、今のままでは成就するはずの恋も危ういかもしれないということで、元獣人たちが中心となって改善しようとしている。
 魔獣の保護、そして獣人の保護。さらに獣人の想い人や周囲へのフォローなども盛り込まれているようだ。

 研究員だけでは心許ないということで、恋愛関係に強いアドバイザーの席も用意することになった。
 そして、訓練学校で魔獣や獣人についてもう少しくわしく教えていくことが決定している。獣人の存在が一般的になれば、周囲の協力を得られるはずだ──ということらしいが、さまざまな懸念があるので、まだ保留中である。
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