オタクな私に6人の兄弟と執事ができました。
母の再婚が発覚して私は事実を受け入れるのに少し時間がかかった。

それに、急に引っ越しの準備しろなんて言われても…

私は新しい家族と上手くやっていけるか心配でしょうがなかった。



「お母さん、荷物纏め終わったよ!」



これで暫くは、グッズとおさらばかぁ

大事に飾っておいたフィギュアやポスターを段ボールに入れる作業が1番大変だった。
この家とも今日でお別れ

私と母は再婚相手の家に住むことになっている。
今年の春から高校生になる私は、家族となる兄弟と同じ学校に通う事となった。



「綴、そろそろ出発しましょう!」

「うん……お母さんやっぱり私、少し不安だな」


「……急な再婚で迷惑かけちゃったよね…でも、兄弟は皆良い子だから安心して」

「そうだ、兄弟ができるんだった…!!」



お母さんは良い子って言ってたけど、それは会ってからじゃないとわからない。

一応、名前だけは頭に入れておいてある。

失礼の無いようにしなければ!!

オタクな私がキモがられたらどうしよう……受け入れてくれるかな




私の不安をよそに、母は笑顔で車を発進させた。

お母さん、ポジティブすぎない?


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