1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ


「バレちゃったね」

「何でそんな簡単に言えるの?もう……
1人にして…出ていって……」

菜々美は泣き出した

剣也はそっと出ていった




くそっ、くそっ、くそーーー

海斗は走っていた

わかってる、菜々美は軽い女じゃない
剣也が無理やりってことも…
でも、やっぱり悔しい


「あー、海斗戻ってきた……ど、どうした怖い顔して」

「剣也の奴、菜々美に手出しやがった!」

「それってマネージャーの時みたいにってこと?」

「あぁ」

「ちょっと落ち着けよ、今から剣也とこと試合なんだぞ」

「あいつぶっつぶす!!」

「頼むから怪我だけはしないでくれよ
大会近いんだぞ」

「知るか!」


海斗はグランドに向かった



亮太は体育館に戻り明日香を呼ぶ

「悪い保健室に行ってやってくれないか?」

「怪我がひどかったの?」

「いや、修羅場があったみたいで…後で話す
試合に行ってくる」

「わかった」

亮太も走ってグランドに向かった





「菜々美?」

明日香は保健室で声をかけた

「ぐすっ……」

鼻をすする音がする

菜々美はベッドに横になっていた

「どうしたの?」

「明日香……どうしよう……うっ、もうダメかも……」

菜々美は明日香の前で泣き始めた


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