1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ


「おかえり、何か食べる?」

「うん、ご飯食べる」

「また?最近よく食べるよね(笑)」

「健も成長期だな」

「あー、琴も何か食べるー、チョコ!」

「歯磨きするお約束守れる?」

「うん!」

「健は中学になったらサッカー部入るのか?」

「うーん、第1候補だけど……」

「えっ!入るの楽しみにしてたじゃない」

「でも、体育の授業でサッカーあるとさ、実力がやっぱりサッカー部と違うんだよ」

「お兄ちゃんに教えてもらえば?」

「兄ちゃんは来ないし、あんな浮気する兄ちゃんなんか嫌いだ……」

「さっき、来たよ、仲良しだよ」

「だって昨日みたもん!ご馳走様、お風呂はいる」

「どういう事だい、菜々美ちゃん」

菜々美は昨日の出来事を父親に話した

「菜々美ちゃん以外の女性といたのがショックだったんだね、それも先にこっちの約束があったから……」

「そうなんだけど……何か付き合うって難しい……」

「付き合わなきゃわからない事もたくさんあるよ、菜々美ちゃん」

「お父さんは不安はなかった?」

「たくさんあったよ、お母さんは年上だったし、でも年下のように可愛かった(笑)」

「へぇ〜」

「菜々美ちゃんに任せて悪いなとは思ってるよ、部活動もやりたかっただろうに」

「大丈夫よ」

「また、海斗くんの話も聞かせておくれ」

「うん」

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