きみはカラフル







――――それは、まさしく ”虹色” だった。



赤、青、黄、白、緑、金、茶、橙……いろんな色の帯が、彼を包み込むように優しく囲っていたのだ。
角度によってはその色を変えて、隣の色と混ざり合い、溶け合ってまた彩を増す、虹色。



わたしは、はじめて見るその光景に、心を奪われていたのだった………









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