助けて
失敗ばかりの日々
私は、物事を覚えるのに時間がかかってしまいます。これは発達障害を自身が持っているため、仕方のないことでした。本来ならば職場に伝えるべきことなのですが、私は「もしかしたら偏見の目で見られるかもしれない」とか「解雇されるかもしれない」と思い自身のことは隠して仕事をしていました。

看護師さんは三十人近くどちらの病棟でも働いているのですが、看護助手の数はたったの八人です。ほとんど毎日が忙しく、喉が渇いても水を飲みに行くことはできず、トイレに行きたくなっても我慢することもあります。

先輩から言われたことはメモを取り、頑張って動いているつもりなのですが、四月から五月はちょっとしたことでよく怒られがちでした。

「これはこうじゃないよね?」

「そこにそれはしまうんじゃないよ」

「このこと、前にも言ったよね?」

こうしたミスは私が悪いので、先輩たちが正しいです。まあ、「あんたって鈍臭いな」と言われた時は地味に傷付きましたが……。
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