成瀬くんと秘密の教室で××の特訓を♥

「大丈夫? 良太。はいっ」
「ありがとう、由紀」

 とっさにうちが拾い上げて良太の机のプリントを置いてあげる。
 良太の手は少し震えていた。大丈夫か、オイオイ。

「放課後、特訓ね、良太」
「わかったよ、由紀……うううう、ごめん」
「別に。お菓子のためだから」

(ただでお菓子食べ放題なら、悪くない条件だよ。うちんち、市販のお菓子基本禁止で手作りお菓子オンリーだし)

 なかなか市販のお菓子は身体に良くないってうるさいくて食べさせてもらえないんだよねぇ……いつの時代の考え方だよって思うでしょ? でも、そういう家なんだから仕方がないよね。憂鬱になるぐらい、ソレが嫌だったから今回の契約は本当にラッキーだ! って心からうちは思う。わあいわあい!
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