水深



「それだけ羽崎は思われてたんだね」


いつもより大分遅く登校した私は羽崎と並んで廊下を歩いていた。


廊下に出て駄弁る生徒はやはり多い。


「ありがたいね」


いつも通りの羽崎。


「…… でもあんたが私を庇ったせいで」


「あんたの信頼落ちたまんまだよ」


犯人は名乗り出たが、私が怒った理由は未だ“羽崎が私の大切な物を割ったから”という理由になっている。


本当のことをクラスメイトに言おうとしたが、それは羽崎に止められた。


理由は


「誰かの鏡パクって割るっていうなかなか悪いことしたんだから」


「それ分の罰だと思えば妥当じゃない?」


らしい。
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