Last Melody




「お前よお、よくもこの族から逃げたなーおい」


いつも怖いと思ってた先輩の声が聞こえる



聞こえてるけど返事も出来ない


その先輩は俺に跨り



ボコォー!!!




頬を殴られた


もう意識がほぼない俺に追い討ちをかけるように



ゴンッ!!!


肋を思い切り踏まれる



今のはマジでやばいぞ……



「俺たちを裏切ったらどうなるかわかるよな?
お前がいなくなってから数が足りねーんだよ
そんなに消えたかったら俺がこの世から消してやろうか?」



裏切り?
俺を数って言ってる時点で仲間でも何でもねーだろ



「お前が死んでも悲しむやつはいるのか?」



そいつは俺のスマホを取り出した



「さっきからブーブーうるせーんだよな」


美優子さんから電話が来てる


今何時だ……


約束の時間……



「知らねーけどお前のくだらねー事情より
俺らの方が大事だよな?
そういう契約でうちに入ったんだもんな?」



確かに……そういう話はした


でも俺には


ここに居る暇はねーんだよ!!


兄貴のために……歌を歌って


美優子さんと一緒にコンサート見て……


それの何がくだらねーんだよ


お前らの方がよっぽどくだらねーだろ!



< 83 / 244 >

この作品をシェア

pagetop