俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない

「かしこまりました!お任せ下さいませ。」
上客の依頼にマダムのテンションも急上昇だ。

あれよあれよという間に、VIPコーナーに連れて行かれる。

「あのぉ。私は香子の付き添いなので、パーティ用のお洋服なんて必要ありませんが。」

こそこそと恵理子さんに言うと、

「綺麗なお洋服を着た莉子ちゃんを私が見たいの。お願い、着てくれないかしら。」
恵理子さんがうるうると迫ってくる。

恵理子さんと香子は、似た者同士だな。きっと嫁姑関係がうまくいくだろう。

「あー。わかりました。ありがとうございます。」
残念ながら私は、一生この二人には勝てない気がする。

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