俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない

柳田家の人たちと別れ、会場に入った。すごい人だ。

こんなにたくさんの人がいると思わなかった。

改めて、柳田総合病院の偉大さを知る。

「あら、あなた。こんなところにも来ているの?」

険のある声が聞こえた。

デジャブ?

紛れもない、あの女医さんだ。
あの時の女医さんみたいな人がいるかもとは思っていたが、まさかのご本人登場。

今日はドレス姿で、半端ない迫力です。はい。

「どうやって紛れ込んだのか知らないけど、本当に身の程知らずなのね。」

小バカにしたように言い捨てる。
出た!また身の程知らず発言。

でも、今日の私はこの前とは違う。
香子を守るためにきたのだ!

「私たちは、正式に招待していただいてここに来ています。文句があるようなら、院長先生におっしゃって下さい。」

歯向かったのが気に入らないのか、
「あなた何様のつもり?覚えておきなさいよ。」
と吐き捨てるように言うと、折れそうなピンヒールをコツコツといわせて立ち去っていった。

「誰?」
おののいた様子で、香子が聞く。

いや、ほんと、あなた誰?と私も聞きたい。

「知らない。凌ちゃんの同僚の人みたい。」

それにしても、「覚えておきなさいよ」っていうセリフを本当に使う人がいるなんて。

あの人はいつも逆に感心させてくれる人だ。

< 35 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop