トンネルの向こう側

「村上さん、今日はおうちの方や、病院は大丈夫なんですか?」
 
「今日は、主人が休んでくれたから、大丈夫よ。
それに最後だから、厨房のみなさんにも挨拶したいし、お昼を食べてから帰るつもり!」

「はあ、明日から不安ですが…頑張ります。
もし、どうしてもわからない時は電話かメールしても良いですか?」

「もちろんよ! 
まだ半年なのに放り出す事になって、ゴメンね。
いつでも連絡して。」

「はい。ありがとうございます。」

村上さんは、仕事を終えて賄いの時間に、
佐藤さんや、パートのみなさんに挨拶をし、みんなでお昼を食べてから帰って行った。

さやかは、先程教えていただいた事を確認しながら、明日の分の発注業務をした。

時間がかかってしまったが何とかできた。
もし、新しい栄養士さんが経験者の方なら良いなぁと、さやかは思った。


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