トンネルの向こう側

病室に入って来た将大。

将大
「さやか… ありがとう。目覚めてくれて…

ゔ〜 マジで、お前馬鹿なんじゃあないの?

何でオレなんか庇ってんだよ!

もし…もし… お前…に何か…あった…ら…

さやか! 愛してる!」


将大は泣きながらベッドのさやかを抱きしめた

私も将大を、ぎゅーと抱きしめた。

将大
「さやか、声は出る?」

さやか
「ま… ざ… い…ど… 」

さやかは首をゆっくり振った

将大
「そうだよなぁ〜、さやかはさ、

約1ヶ月半も意識が戻らなかったんだよ。

さっき、さやかのご両親、母さん、恭一さん

岡部さんに、荒木さんと山本さんにも

連絡したぞ!

さやかのお父さんとお母さんは明日来るって!

ウチの母さんと恭一さんは夕方くるし〜

岡部さんは定休日に来るって!」


さやかはニコニコして頷いた。

将大はまたぎゅーと抱きしめてきた。

< 219 / 257 >

この作品をシェア

pagetop