トンネルの向こう側
「私も、2人が結婚したら、焦る〜」

「大丈夫よ〜 尚美さんだけを愛してくれる男性が現れると思うわ!
焦って変な男に騙されるより、女を磨いてみたら? 
華道や茶道や着付けとかこういうのが出来る女性は商社マンが狙ってくるのよ? 
あとは胃袋で掴むとか? ハハハ!」

「私も、お料理はきちんとお母さんのお手伝いをして覚えて…
家庭的な女性は安心すると思うわよ!」

「ありがとうございます。外見だけでなく内面を磨いてみます!」

「私の知り合いの娘さんなんか、
茶道の先生の紹介で、お見合いして今は社長夫人になった人もいるわよ!
頑張れ!尚美ちゃん。」

「何か〜自分の親にも説教されるけど、さやかのお母さんと将大さんのお母さんの言う事は素直に聞けるのは、どうしてだろう〜」

「私たちを おだてても何も出ないわよ〜ハハハ! もう3人くらい息子がいたらウチにお嫁さんに来て欲しいわ〜」

「ウチなんて、あのデリカシーのない正和のお嫁さんには申し訳なくて無理だわ」

「確かに〜! 本当にウチのお兄ちゃんはどうして考え無しに、失礼な話すんだろ〜
いっつも、ハラハラするもん」

「あの子は痛い思いをしないとわからないのよ。本当、お馬鹿だからさ! ハハハ!」

「でも、さやかのお兄ちゃんなんだよね〜写メは?」

「え! お兄ちゃん?写メあるかなぁ
あった!結納の時の。 ハイこの失礼男」

「え? 真面目そうに見えるけど…」

「見た目はね!だから銀行員になれたんだけど中身は失礼男だから、オススメ出来ない。」

「私は、正和さんは、純粋すぎるんだと思うなぁ〜 
素直な気持ちを言葉にするから、憎まれないタイプというか〜
上手く言えないけど〜」

と、お兄ちゃんの話題まで出た。

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