トンネルの向こう側
カランカラン♪

恭一が、ハアハア言いながら入ってきた。

「恭一さん、いらっしゃい。あちらよ。
コーヒー淹れるわね。」

「ハアハア。は…い。」

「クスクス… そんなに焦らなくて良いのに…
クスクス…みなさん、俺は仕事に戻ります。
恭一、これはみなさんから恭一への分だよ。
ハイ!」

「あぁ、はい、すみません。
3人とも、わざわざありがとうございます。
では、遠慮なくいただきます。」

「俺ね〜、3人から名刺もらったんだ〜」

「え! あ!本当だ…」

3人はバックをゴソゴソして、恭一にも名刺を渡した。
恭一は、自分が子供っぽい事をしたのが、恥ずかしかったが
岡部はニヤニヤしながらカウンターへ行った。

ヒロのお母さんが、"お先に失礼します!"と帰って行った。

俺は、3人にご馳走する事にした。


「じゃあ、俺が3人にご飯を奢るし駅まで送るね! どっちにする?
えっと、尚美さん、有紗さん、さやかちゃん」

私達はみんなで、ハンバーグにした。

岡部さんにオーダーする。

< 97 / 257 >

この作品をシェア

pagetop