総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~
「ねえ朝日。
もしかしなくても……桜ちゃんってちょっと変わってる?」
「うん…。否定は出来ない」
それって私が変人ってこと?
だってさ、すれ違う度に指さされて『あの子モデル?』とか『めっちゃ可愛い子いるんだけど!』とか言われたら自覚しないわけが無いじゃん。
天然無自覚美人ちゃん。
なんてフィクションの世界にしか存在出来ないよ。
色々考えて、気づかないうちにブスっと顔がむくれる。
膨らんだ頬を菫さんがツンツンして遊んでいた。
「あの……園崎さん。
俺たちのことはどこまで知ってる?
自己紹介とか、必要ないかな?」
「名前は既に知ってますよ。
皆さん有名人ですから」
朝日くんはその見た目通りお兄さん的存在らしい。
私の返しに「あはは…」って照れ臭そうに笑っていた。
「そう言えば桜、教室ではどう?
なかなかいずらくなってるでしょ」
「ううん…いずらくはないけど……気に入らない」
「まあそうよね。あんなけ女子達から敵視されたらムカつくわ」
「あ、ううん。違うの」
当然女子達の態度にも気に食わない部分はあるけど。
さっき柊先生が言っていた通り彼女達の気持ちは痛い程理解出来る。
だから正直そんなことよりも。
「和葉くんから席が遠いのが……許せない」