海神様の言うとおり!?
何様?俺様!慧波様!!(ふざけんな)

野望と愛を持つ少女



浜の里、センケイ





「行け!オビンそこだ!!」

「リュナ頑張って!!」




子供たちが騒ぐその中心にリュナは居た。





目の前には同い年の少年、オビンがいる。

オビンの緊迫した雰囲気とは裏腹にリュナの口元はすこし吊り上っていた。


睨みあいながらじりじりと間合いを詰めていく。


すると素早くオビンが動きリュナに蹴りを繰り出そうとした。

「あぁ!」

「やりぃっ!!」




ダンッ




だが次の瞬間、オビンはリュナの足元で背中を地面に打ち付けていた。



わぁ、と周りから歓声が起こる。




「やったリュナ!これで5人目だわ!」
「オビンを倒したんだもの、もう一番よ!!」
「やっぱりリュナ素敵っ」



女子からは嬉しそうな声が次々と聞こえたが

男子は逆に皆、絶望の声を上げていた。




「マジかよオビン!!」
「長になんて言えばいいんだ5人もやられたなんて!」
「あとリュナに勝てる奴なんているのかよ!」
「俺は無理だ!」





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