その一瞬を駆け抜けろ!

『うわぁ…やっぱり…やらかしたか…』

と思っていると、後ろの方から、

「パンッパンッ」
と、クロセンが手を叩きながら、
俺たちの近くまで来ると、

「ハイハイ、咲ちゃん、そんなに怒ったら
毛細血管切れちゃうからねー

スッキリするまで思い切り走っておいで!」
と、クロセンは咲ちゃんの背中を押した。


「それと沢田ー。そんなとこでビビッてないで、
早く練習みてあげてねー

ハイハイ!みんなも自分の練習に戻ろうねー

ちなみに今日、薫ちゃんは、お休みって
連絡もらったから、大丈夫だよー

さぁ、今日も練習、頑張ろうねー!」

とクロセンの一言で、その場は収まった。
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