おとぎ話の裏側~身代わりメイドと王子の恋~


美佐が小学校に上がった頃、同じ『ひまわりの家』で生活していた1人の女の子が行方不明になった。
当初は警察に捜索願も出し探してもらったものの、その子には身寄りもなく、結局消息は掴めず彼女は見つかっていない。
契約していたアパートにも、就職が決まっていた百貨店にも連絡はないまま。

彼女を姉と慕っていた美佐は、過去に突然訪れた悲しい別れを昇華させるべく、また彼女が幸せでいると信じてイラストを書いた。

よく彼女が読んでくれた『私だけの王子様』という絵本になぞらえて、彼女と同じ名前だったメイドをヒロインにして描き上げたそのストーリーは、多くの読者の心を掴んだ。

彼女が姿を消してから、10回目の春が来る。
白いバラの装丁が美しいその本は、今日も『ひまわりの家』で読み続けられる。



――――そして、お城でメイドとして働いていたリサは、その一生懸命な人柄で国中の人々に愛され、素敵な王妃様になるのです。王子様とリサはたくさんの子宝に恵まれ、白バラの咲き乱れる王宮でずっとずっと幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。






end
< 147 / 147 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:74

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

本日より、弊社社長と疑似子育て始めます

総文字数/129,182

恋愛(純愛)297ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ツイてない日の最後に待ち受けていたのは 自宅マンションの火災 さらに自身が勤める会社の社長の 隠し子を見てしまって……?! 「大丈夫ですっ! 私、誰にも言いませんから……!」 ネイバークリプト 社外広報チーフ 宮部 野々花(28) × ネイバークリプト 社長 白河 一哉(33) 実家にも頼れず、新居が見つからない中、 一哉に提案されたのは 住み込みのベビーシッターだった 「頼む。俺と一緒に双子の面倒を見てくれないだろうか」 一哉は自分に好意を寄せないベビーシッターを探していたため、 弟妹の世話で子供に慣れている野々花に白羽の矢が立ったらしい そして突然始まった同居&子育てに 毎日ドキドキしっぱなし! 「誰かに頼るのが苦手な君を甘やかす役目を、俺にくれないか」 「俺が君を守りたい。だから遠慮なく、なんでも言ってほしい」 ただのベビーシッター役なのに 好意を寄せてはいけないのに ときめく心は止められなくて…… 2026.04.14 連載開始 2026.04.16 完結
さぁ殿下、流行りの婚約破棄をいたしましょう

総文字数/11,979

ファンタジー10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
公爵令嬢シャルロットの通う王立学園で流行っているもの それは……『衆人環視の婚約破棄』 過去の美談に感化され、 『自主性・自立・平等』の理念を勘違いし、 貴族の務めを理解せず、 熱に浮かされて身勝手に婚約を破棄している 下位貴族の子息令嬢たち 「あとになって後悔しても、もう遅いのですよ?」 けれど、シャルロットにとって この馬鹿げた流行は千載一遇の機会 王命の婚約をあちらから破棄してもらえる 絶好のチャンスを逃す手はない 男爵令嬢に熱を上げている第三王子殿下 さぁ、流行りの婚約破棄をいたしましょう? 2025.09.22. 公開
離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました
  • 書籍化作品

総文字数/111,088

恋愛(純愛)245ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ 『二度と恋はしないと決めたのに』のスピンオフです ・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ー☆ー・ 「今までありがとう。これにパパッとサインしてくれる?」 妻の欄が記入済みの離婚届を差し出し、曇りのない笑顔を浮かべる。 これでようやく、あなたを解放してあげられると思っていたのに。 看護師 須藤 未依(27) × 脳外科医 須藤 律(33) 「俺は離婚するつもりはない」 五年も放置されていたはずが、 アメリカから帰国早々、なぜか全力で口説かれて……? 「俺は未依と一緒にいる未来を諦めるつもりはない」 「えっ、と……どういう意味?」 「俺は、未依が好きだと言ってる」 いや、意味わかんないから……っ! 2025年11月7日 公開

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop